働き方が自由でも、保険料は意外と重い
フリーランスや自営業として働いていると、
「時間も働き方も自由。でも、支払いが多い気がする…」
そんな実感を持つ人が少なくありません。
なかでも負担を感じやすいのが、国民健康保険料です。
毎年決まって請求が届くものの、
「なぜこの金額になるのか」「自分は多いのか少ないのか」
が分かりにくい制度でもあります。
この記事では、
年収別の保険料目安と、負担を軽くするためのコツを、むずかしい言葉を使わずに解説します。
国民健康保険料のしくみをざっくり整理しよう
フリーランスや自営業の人が入る国民健康保険(国保)は、前年の所得をもとに保険料が計算されます。
具体的には、
「前年の所得 × 保険料率(自治体ごとに異なる)」で金額が決まり、これに「世帯人数」や「均等割(人数分の固定額)」などが加わります。
つまり、同じ年収でも次のような要素で金額が変わります。
- 住んでいる地域(市区町村)
- 家族の人数
- 控除や経費の申告状況
このように、国保は「人によって違う」のが特徴。
自分の負担を正しく把握することが、見直しの第一歩です。
年収別に見る!国民健康保険料の目安【2025年版】
ここでは、目安として「年収300万・500万・700万円」のケースを紹介します。
実際の金額は自治体によって異なりますが、
平均的な保険料率(約8〜9%)をもとにしたシミュレーションです。
年収300万円の場合
- 年間の国民健康保険料は 約25〜30万円前後
- 月あたりの負担は 約2万円台
- 所得控除を上手に使えば20万円台前半に抑えることも可能
この層では、「思ったより高いけど、仕方ない」と感じる人が多いです。
しかし、控除の使い方や節税対策次第で、確実に軽くできます。
年収500万円の場合
- 年間の保険料は 約38〜45万円前後
- 月あたり 3.5〜4万円程度
- 世帯人数が多いと「均等割」のぶんが上乗せされる
この層になると、「毎年上がっている気がする」と感じる人が増えます。
前年の所得が少し増えただけでも、翌年の保険料が大きく変わるためです。
経費や控除を計画的に見直すことが重要です。
年収700万円の場合
- 年間の保険料は 約50〜60万円前後
- 月あたり 約4.5〜5万円程度
- 所得の上限に近づき、これ以上の上昇は緩やかに
高所得層では「もう限界まで上がっている」と感じる人もいます。
とはいえ、控除・経費・減免などをうまく組み合わせることで、10万円以上の節約が可能になるケースもあります。
「同じ年収なのに自分だけ高い?」と感じたら、まずは控除・世帯構成・地域差を確認しましょう。
地域で差が出る!住む場所で変わる保険料
国民健康保険料は、全国共通ではありません。
自治体ごとに保険料率や上限額が違い、地域差が大きいのです。
たとえば、同じ年収500万円でも、
- 東京都23区:およそ41万円前後
- 名古屋市:およそ38万円前後
- 地方都市:およそ33〜36万円前後
このように、都市部ほど医療費が高く、それが保険料にも反映されています。
引っ越しをしたあとに「保険料が上がった」と感じる場合、それは“地域の算定方式の違い”が原因かもしれません。
保険料を抑えるための3つのヒント
① 所得を正しく申告し、控除をもらう
保険料の計算のもとになるのは「所得(収入−経費−控除)」です。
経費や控除をきちんと計上すれば、所得を減らすことができ、翌年の保険料を抑えられます。
特に次の3つの控除はフリーランスに有効です。
- 青色申告特別控除(最大65万円)
- 小規模企業共済(掛け金全額が控除)
- iDeCo(イデコ)で将来の積立をしながら控除を受ける
これらを使うだけで、翌年の保険料が数万円下がることもあります。
② 家族の状況を見直す
国民健康保険料は「世帯ごと」に計算されます。
たとえば、親や配偶者と同居している場合、家族全員の所得を合計して計算されることがあります。
もし、家計が別々で生活しているなら、
「世帯分離(せたいぶんり)」の手続きをすることで、負担が下がるケースもあります。
同じ家に住んでいても、実態に合わせた手続きで、保険料が正しくなることがあります。
③ 減免・軽減制度を活用する
国民健康保険には、所得が減ったときや仕事を休んだときに保険料を軽くできる「減免・軽減制度」があります。
たとえば、
- 仕事をやめた、または収入が大幅に減った
- 病気やケガで働けなかった
- 災害などで生活が苦しくなった
こうした場合は、市区町村に申請すれば保険料を下げられる可能性があります。
ただし、自動では適用されません。
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放置するとどうなる?知らぬ間に払いすぎていることも
国民健康保険料は自動で決まるため、「とりあえず払っておけばいい」と思いがちです。
しかし、放置しておくと、知らないうちに払いすぎていることもあります。
- 所得が下がっても、前年の金額で計算され続ける
- 家族構成が変わっても、届け出をしていない
- 減免制度を使えるのに申請していない
この3つのどれかに当てはまると、本来より数万円〜十数万円も多く払ってしまうことがあります。
「去年より頑張ったのにお金が残らない…」と感じたら、それは見直しのサインかもしれません。
まとめ|“払う前に確認する”がフリーランスの鉄則
国民健康保険料は、
「決まった額を受け入れるもの」ではなく、見直せる負担です。
年収や地域、家族構成によって金額は変わりますが、控除や制度を知るだけで、無理なく節約することができます。
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